クリストファーノーラン監督『オッペンハイマー』(2024年)
僕が大好きなノーラン作品。
ただ、今回は観るのが少し怖かった。楽しみでもあったけどね。
最初の方は時間軸の前後を見つけるのが大変だった。でもあとから気づいても全然間に合うあたりは、脚本の素晴らしさを感じた。
作品を観ている中でコンスタントに来た何とも言えない不快感。決して作品が嫌いとかではなく、ストーリーを追っていく中で感じたもの。オッペンハイマーの焦燥感とか、ロバートダウニーJr.演じるストローズの怒りとか、音楽や役者の芝居が重なって不快感をかなり感じた。
最初に書いた観るのが怖かった理由。映画とはいえ、原爆の話だから。多くはここには書かないけど、思うことはあるよ。
結果から言うと観てよかった。すごい作品だし。さすがノーランって思った。でもこの先、何回観てもこの映画を真っ直ぐに、素直に観ることはできない。
海外から見た大戦時代の日本と、日本から見た日本自身。見え方は違って当たり前だしそりゃズレる。
何が正解、正しいは考えられないなと。ただ起きた事実は真摯に受け入れようと思う。
何書けばいいか分からなくなった。笑
何回も言うけど、作品は本当に面白いし観てほしい。グロテスクなシーンも無いし。
最後の余談として、ノーランは007の大ファンらしい。いつかシリーズ作ってほしいな。
那須一南でした。